【ばっけみそ/青森県】山の香りが食卓に春の訪れを告げる
春山を彩る山菜・ふきのとう。爽やかな香りに包まれた味噌の味は、ちょっとだけホロ苦く大人の味。それでも自然の恵みがストレートに出たおいしさを知れば、毎年の春の訪れが楽しくなること間違いありません。
春山を彩る山菜・ふきのとう。爽やかな香りに包まれた味噌の味は、ちょっとだけホロ苦く大人の味。それでも自然の恵みがストレートに出たおいしさを知れば、毎年の春の訪れが楽しくなること間違いありません。
12月、陸奥湾で漁が解禁されるのを皮切りに、青森に冬の訪れを伝える魚・真鱈。脂が乗った真鱈が陸奥湾に集まるこの時期は旬魚としての顔を持つ一方、年取り魚として食卓に欠かせない存在です。かつては雪道の中
一般的には薬味として使われることが多い夏野菜・みょうが。ですが、津軽に来れば夏に欠かせない一品料理の主役に早変わり。串に刺した大きなみょうがをじっくり炙って、表面に味噌を塗ったらこんがり焼ける音と香
津軽の夏野菜・ささげを使った定番料理の一つは、大きなささげを千切りにして、油揚げと一緒に醤油仕立ての味付けで炒め煮をすればできあがり。ささげのシャキシャキした食感と、油揚げのフンワリ感の組み合わせが
“かつか”とはかじかのこと。この料理で使うのは顔が怖く大きな海かじかではなく川かじか。岩木川を泳ぐ小さなかじかを串に刺し、炙って味噌を塗りまた炙れば、パリッとした皮の歯ざわりの下に、川魚らしいホロ苦く
保存用に塩漬けしておいた高菜を水に浸して塩を抜き、南蛮の辛みを絡めつつ炒めた一品は、葉の隅々まで馴染んだ塩味と油のコクが合わさって、これひとつでごはんがしっかり進む、今でいうメシの友な一品です。