山口県萩市。明治維新の発祥の地に来たからには松下村塾や松陰神社、萩城跡といった歴史的名所を訪れたいところですが、萩の食文化の歴史の一端に触れられるスポットが『萩しーまーと』。

道の駅でありながら、観光客ではなく地元客向けに商品ラインナップを整備。魚を中心に萩や周辺地域の食材が豊富に揃うスポットとして賑わいが絶えません。

そんな町の台所のような場所の野菜売り場で見かけたのが、萩の伝統野菜『かきちしゃ』。

かきちしゃとはキク科の1〜2年生作物で、見た目のとおりレタスの仲間。
開いた外側の葉から掻き取って収穫していたことから、この名が付いたとのこと。

萩を始めとして、山口県では大正時代から栽培されており、以前は冬場から春先にかけて、どの農家さんの畑にもその姿を見ることができたそうです。

地元のタクシーの運転手さんに伺ったところ、「刺身のつまものとしても添えられて、ワサビ醤油で召し上がる」とのことですが、今もこの地で作られる伝承料理が『ちしゃなます』。ちしゃと酢味噌を和えたもので、不意の来客時には畑からちしゃを採って、手早く作って提供していたそうです。

酢味噌のさっぱりしたコクと甘さが、ちしゃの苦味と絡んだ美味しさは、洋食や揚げ物が並ぶ食卓にもマッチする一品。普遍的でシンプルな魅力とおもてなしの歴史を持つ料理だからこそ、今も変わらずこの地に受け継がれています。

材料

ちしゃ:4枚
ちりめんじゃこ:10グラム
味噌:大さじ1
砂糖:大さじ1
酢:大さじ1/2
酒:大さじ1/2

つくりかた

1.ちしゃを一口大にちぎって、水に浸してパリパリの状態にする。
2.味噌、砂糖、酢、酒を混ぜあわせて、酢味噌を作る。
3.1.のちしゃに酢味噌とちりめんじゃこを混ぜあわせたらできあがり。